だからこそ、暦をつくって未来に備えて種をまく。
古くから連綿と繰り返されてきた「無意識的確率行動」である。
一方で、予測へのやみがたい欲求は近代に入って「意識的確率概念」を生み出した。
いまや科学の世界の法則は、数学という非日常的な言語をまとった確率概念があればこそ未来に対して意味をもつ。
だが、日常言語との乖離の結果、「確率論神話」の台頭も避けがたいことだった。
人間の認識能力の限界や悪夢のようなトートロジー(同語反復)…「確率」の意味をいま問い直す。
▼確率の悪魔

「思考実験」とは、実際には実験できないことを頭の中で考えてみること―つまり、空想の世界であれこれ実験する試みです。
頭の中だから、従来の科学の枠にとらわれないで自由に想像力を膨らませることができます。
ただし、それには条件がひとつ。
どんな「思考実験」をおこなう場合にも、厳密な科学法則にのっとって進めなければなりません。
▼われ思うゆえに思考実験あり

▼科学の大発見はなぜ生まれたか

算数や数学なんて大嫌い!そんな少年ロバートの夢のなかに、夜な夜な、奇妙な老人「数の悪魔」があらわれ、真夜中のレッスンがはじまる。
1や0のマジック。素数の謎。ウサギのつがいの秘密。
累乗と平方根。
パスカルの三角形。
順列・組合わせ。
無限と収束。
旅するセールスマンの問題…。
だいじょうぶ。ここは夢の教室で、先生は数の悪魔。数学なんてこわくない。
先生が魔法のステッキをひとふりすれば、数の法則が目からウロコが落ちるようにわかるのだ。
12夜にわたる二人のゆかいな対話にみちびかれて数の世界を旅すれば、算数や数学が苦手な人も得意な人も、きっと誰もがわくわくするだろう。
▼数の悪魔
