2007年01月14日

『眼の誕生』が生命の歴史を変えた

最近は鬼のように「ビジネス書」や「自己啓発書」、「ビジネススキル」などの本を読んでいた。
まぁ、仕事から仕方がないのだけれどね。

でも、僕はこれでも薬剤師の端くれなので、科学書なども必ず読むようにしている。

そこで、今回は最近読んだ本の中で面白かった科学書『眼の誕生』の紹介です。


生物の進化を化石などで研究していると「カンブリア紀の大爆発」(爆発と言っても火山ではない)という謎があるらしい。

それは、カンブリア紀にいろんな動物、昆虫類、爬虫類、魚類などなどが爆発的に増えたことを指す。
多種多様の生命が「一夜にして」地球を覆いつくしたようなものだそうだ。


では、何故、そのような「カンブリア紀の大爆発」が起こったのか?
それが、古代生命史を研究している人たちの中で、謎になっている。

本書『眼の誕生』は、まさにその謎解きにチャレンジした本である。

本のタイトルにもなっているが『眼』の誕生が、劇的に生物の進化、突然変異を促した重要なファクターになると著者は主張している。


この本を読むとそんな謎解きにも興味を持つが、それ以上に、化石から情報をどのようにして読むのか、という考え方も面白かった。


ときどき、自分の分野とは全く違った分野の本を読むと面白いよ。



眼の誕生




眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く





posted by ホーライ at 21:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 12歳からの科学者必読本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月10日

新薬開発におけるデータ捏造を撲滅しよう!『背信の科学者たち』とは誰のことか?

僕たちの製薬業界においても、新薬開発でデータの捏造が皆無ということは残念ながら無い。

治験のデータ捏造で一番こわいのが架空の患者を医師が作ってしまうことだ。

この手の捏造をやられると、こちらもなかなか見抜けない。


データの捏造までいかなくても、都合のいいデータの解釈をするというのも、ある。

また、贈収賄事件にまで発展してしまった例もある。


何故、このようなことが起こるのか?

新薬開発においては、「儲けるため」とか「成果を早くだしたいため」など、損得勘定が裏にある。


では、純粋に基礎研究の場合はどうだろう?


「科学者」は政治家でも無いのに(あれ?科学者でも政治家はいるか)なぜ不正行為を繰り返すのか?

本書『背信の科学者たち』では、科学者とその科学者の集団である科学界(科学コミュニティ)におけるデータ捏造が何故起こるのかを実際の例をもとに解析している。


誠実で「真理の探究者」と尊敬されている科学者による不正行為が後を絶たない。

なぜ、彼らは自らの名誉と職を失いかねないリスクを冒してまでも不正行為に手を染めるのだろう?

よっぽど、甘美な罠がしくまれているのだろう。

ガリレオ、ニュートンなど大科学者から詐欺師まがいの研究者まで豊富な事例を通じて、科学の本質(と人間の本質)に迫る作品だ。


最近も、某有名大学の教授と助手が「信憑性に欠ける」論文を出したかどで、懲戒免職なったよな。

新薬開発におけるデータの捏造を無くするにはどうしたらよいのか。

この本『背信の科学者たち』に少しはヒントが隠されている。


背信の科学者たち




背信の科学者たち




posted by ホーライ at 05:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 12歳からの科学者必読本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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