2010年07月22日

■僕たちの宇宙は50回目の宇宙である



はじめての〈超ひも理論〉 (講談社現代新書)


超ひも理論は究極の物理学の法則を目指して考えれらた理論である。
ビッグバン、とか、インフレーション宇宙など、これまでにもたくさんの「宇宙誕生論」がでてきたが、今、最もホットなのが、この「超ひも理論」だ。

宇宙は何から誕生したのか?
僕たちの宇宙が誕生する前には、何があったのか?
この宇宙が終わったら、次はあるのか?

という、まことにもって、哲学的な、かつ物理学的なことを解明しようとしている。

この手の本が大好きだ。

そして、この本が、僕にとっては一番分かりやすい「超ひも理論」&「宇宙論」だった。

明日のことも分からないのに、150億年前のことや150億年後のことを考えるのは楽しい。
そもそも、人間は「知らないこと」を「知る」といことに興味を持つものだ。

こんな宇宙の誕生の秘密を知ったからといって、僕の人生がどうなるものでもないが(ある?)、この世を知るのはロマンなのだ。

しかし、人類はたいしたもんだ。


■医薬品ができるまで
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■ホーライ製薬
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■ホーライのブログ集
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2007年10月07日

おすすめ大人の科学★学研の『大人の科学マガジンVol.17 テルミン』

大人の科学マガジンVol.17 テルミン

1920年、旧ソ連のレフ・テルミン博士によって発明された世界最古の電子楽器テルミンは、手をアンテナに近づけたり遠ざけたりして演奏するユニークな楽器だ。

高周波のうなりから生み出される独特な音色を、付録のテルミンでも楽しめる(スピーカー内蔵)。

大人の科学マガジンVol.17 の付録はテルミンの簡単な工作キットなのだが、こいつが実に面白い!

僕のように小学生時代、『学研の科学』の付録が大好きだった人にはイチオシのおすすめです。

大人の科学マガジン Vol.17(テルミン)



大人の科学マガジンVol.17 テルミン (Gakken Mook)




★こちらの動く(歩く?)茶坊主も楽しいぞ。(大人の科学マガジン Vol.16)
   ↓
学研 ミニ茶運び人形 (大人の科学マガジンシリーズ)



大人の科学マガジン Vol.16 (16) (Gakken Mook)




より良く、より楽しく生きるためのお薦め本、人生を豊かにする本

お勧めビジネス本。仕事に役立つ本

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2007年08月09日

生物と無生物のあいだ

生物と無生物のあいだ

読書の秋におすすめの本、秋の夜長におすすめの図書『生物と無生物のあいだ』


本書の特徴は、まず「文章が上手い」科学者が書いていることにある。

だからと言って、叙情的に走らず、押さえるべきところは押さえている。


普段、小説などの文芸書しか読まない人にとって、「生命とは何か?」というスリリングなテーマを通して、生命科学の歴史と科学者の役割を飽きることなく最後まで読ませてくれる。

実際のところ「生物と無生物のあいだ」とは何か?という問いは最終的には読者に投げかかれることになるが、それは「人生とは何か?」という問いと同レベルでしか扱えない現代の科学の限界とも言える。

それでも、秋の夜長に、「生物」と「無生物」のあいだ、という哲学的でもあり、人類の根源的テーマでもある、この問題について思考を巡らせてみるのも一興である。


逆に、普段から、マイクロピペットなんぞを扱いなれている人には物足りない内容ではある。(でも、まぁ、しゃーないよな。未来永劫「生命とは」なんて、定義づけられないと僕は思うのだ。)


生物と無生物のあいだ




生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)






治験関係者に役立つ本

科学入門図書

世代別、年代別の定番ビジネス書
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2007年08月01日

夏休みにおすすめの本「新しい薬をどう創るか」(創薬研究の最前線) 夏休みにおすすめの本「新しい薬をどう創るか」(創薬研究の最前線)

製薬業界で働きたい人、働いてみたい人、既に製薬業界で働いている人へのおすすめの本。

本書は「臨床開発」ではなく「基礎研究」の本だ。

しかし、ただの方法論ではなく、実際に使われている薬がどう創られてきたかという興味津々な部分をコンパクトに紹介している。

例えば、古くはアスピリン、インスリン、モルヒネから新しくは抗ウイルス剤、アルツハイマーの薬「アリセプト(ドネペジル)」、DDSの話題、そしてゲノム創薬まで。

臨床開発も大変だが、基礎でのシーズ探しのスクリーニングや新しい発想など、これまた苦労が絶えない。
だからこそ、「面白い仕事」なのだが。

この本は一般市民を対象として書かれてはいないが、ある程度の化学的知識、生物学的知識が有れば面白く読める。
なにしろ、ドネペジルを開発した研究者自身が書いた章もあるのだ。


本書は非薬学出身者で治験業界、製薬業界に入ったきたひとが薬の勉強をするときの「刺激剤・興奮剤・触媒」として読めるのはもちろんのこと、薬学出身者でも、最近の創薬技術をおさらいするのに丁度よい。

「新しい薬」を創るのって、どうして、こんなに面白いんだろう?

(なお、筆者たちは全て京都大学大学院薬学研究科の教授たちだ。)


新しい薬をどう創るか




新しい薬をどう創るか―創薬研究の最前線









【治験のことなら】

架空の製薬会社「ホーライ製薬」

臨床試験、治験を考える「医薬品ができるまで」


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2007年07月07日

科学入門書▼「相対性理論」を楽しむ本―よくわかるアインシュタインの不思議な世界

僕は以前(10年ほど前)、都筑卓司『10歳からの相対性理論』(講談社ブルーバックス)を読んで、へーー!と初めて「相対性理論」に驚いた。

それまではとりあえず名前ぐらいは知っているというレベルだった。

そこで、このを紹介しようと思ったら、なんとアマゾンでも楽天でも、もう取り扱っていなかった。

残念無念と、何か、いい本はないかと物色して見つけたのが、本書だ。


「相対論を楽しむ本」というタイトルは本書の内容を言い当てて妙である。

相対性理論とは1人の物理学者の日常的な現象についての素朴で純粋な問題意識と単純な思考の積み上げによるものである。

相対性理論は難解であり「道具」を知らない人は近づくことができないと思われているがそれは必ずしも正しくない。

特殊相対性理論についての基本的な考え方は素朴かつ単純で、誰にでも近づくことを許している。


本書を通じて感じられるのは著者の相対論への愛である。

まるで嬉々として自分の恋人について語るように、独創的なたとえを交えながらかんで含めるように、しかし、できうる限り妥協なしに解説している。

コンパクトな本ではあるが内容は豊富で、アインシュタインの生い立ちから、特殊・一般相対性理論の解説、さらに相対論の宇宙論への応用と最新宇宙論の解説にも2章を割いている。

著者の相対論への愛に満ちた本書は読んでいて楽しく、まさに「相対論を楽しむ」ことができる。



相対性理論の革新性と「美しさ」、世界の奥深さが堪能できる本。

宇宙が実は虚数の時間において生まれたとするホーキンスの理論まで、幅広く網羅し解説するこの本。

「相対性理論」の初心者(つまりほとんど全ての人)に推薦できます。

(実は現代の最も驚異なことは、わずか500円で、宇宙の真理に迫る理論を垣間見れることだ。極大の理論「相対性理論」と極微の理論「量子論」の両方でも1000円である。パチンコならものの3分で使い果たす金額で宇宙を感じることができる、これこそが現代の驚異だ。)


「相対性理論」を楽しむ本




「相対性理論」を楽しむ本―よくわかるアインシュタインの不思議な世界






誰でも科学が好きになる「科学専門書店」サイト版

「科学専門書店」サイエンスブックのブログ

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2007年06月30日

新しい薬をどう創るか(創薬研究の最前線)

本書は「臨床開発」ではなく「基礎研究」の本だ。

しかし、ただの方法論ではなく、実際に使われている薬がどう創られてきたかという興味津々な部分をコンパクトに紹介している。

例えば、古くはアスピリン、インスリン、モルヒネから新しくは抗ウイルス剤、アルツハイマーの薬「アリセプト(ドネペジル)」、DDSの話題、そしてゲノム創薬まで。

臨床開発も大変だが、基礎でのシーズ探しのスクリーニングや新しい発想など、これまた苦労が絶えない。
だからこそ、「面白い仕事」なのだが。

この本は一般市民を対象として書かれてはいないが、ある程度の化学的知識、生物学的知識が有れば面白く読める。
なにしろ、ドネペジルを開発した研究者自身が書いた章もあるのだ。


本書は非薬学出身者で治験業界、製薬業界に入ったきたひとが薬の勉強をするときの「刺激剤・興奮剤・触媒」として読めるのはもちろんのこと、薬学出身者でも、最近の創薬技術をおさらいするのに丁度よい。

「新しい薬」を創るのって、どうして、こんなに面白いんだろう?

(なお、筆者たちは全て京都大学大学院薬学研究科の教授たちだ。)


新しい薬をどう創るか




新しい薬をどう創るか―創薬研究の最前線







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2007年06月22日

★自然科学と哲学が好きになる本

まずは、哲学を学んでみよう。

哲学の歴史を知ることは人間の存在を学ぶことだ。


ある朝、ソフィーに届いた1通の不思議な手紙。
そこから、ソフィーの哲学にまつわる冒険が始まる。

読者はソフィーとともに、哲学を自然に学んでいく。


世界の人々を魅了した、ノルウェー発の不思議な哲学ファンタジーである。

「一番やさしい哲学の本」として記録的なロングセラー小説となり、映画化もされた。

僕はNHKのラジオドラマで、この物語を初めて知った。


主人公はごく普通の14歳の少女ソフィー。

「あなたはだれ?」とたった1行だけ書かれた差出人不明の手紙を受け取った日から、彼女の周囲ではミステリアスな出来事が起こっていく。

「世界はどこから来た?」「私は一体何者?」これまで当たり前と思っていたことが、次々と問いとして突きつけられる。

そしてソフィーはこれらの謎と懸命に向き合っていくのだ(そして読者も)。



ソクラテスやアリストテレス、デカルトやカント、ヘーゲルなど、古代ギリシャから近代哲学にいたる西洋の主要な哲学者の大半が登場する。

読者をファンタジックな世界へ誘いながら、ソフィーと一緒に彼らの概念をやさしく生き生きと読み解いていく手法は秀逸である。

哲学というこの世界じゅうの物事の根源、存在の意味の解明をおもしろく描き、おとぎ話と融合させた作者の功績はとてつもなく大きい。


娑婆に飽き飽きした時に、是非、どうぞ。哲学者って、子どもの心を持っている大人だ。


ソフィーの世界(上)




ソフィーの世界(下)





ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙







★宇宙一の奇人、エルデシュおじさんの実話。「放浪の天才数学者エルデシュ」

こんなとんでもない人が世の中にいたこと事態が奇跡だが、その頭脳がまた奇跡だ。

面白い本である。

読み始めたら止められなくて最後まで一気に読んでしまった。

その「面白さ」にはいろいろな要素があって,笑いがあり,驚きがあり,ドキュメンタリーな迫力があり,知的な収穫も大きいが,最も感動的なのは,常識はずれの天才をとりまく支援者の優しい心と,エルデシュ自身の純粋で真摯な生き方である。

金銭に執着せず,持っている金は困っている人にあげてしまい,研究の業績に対して贈られた高額の賞金も奨学基金に寄付してしまう。

論文の発想を惜しみなく若い研究者に分け与え,数多くの後輩を育てた。

日本語版の書名の通り,エルデシュは類いまれな天才であり,自宅を持たずに友人の家を泊まり歩く放浪の数学者であった。

また奇行の多いことでも有名で,表紙にはコミカルなイラストが掲げられ「宇宙一おかしな男」というキャッチコピーが添えられている。


放浪の天才数学者エルデシュ




放浪の天才数学者エルデシュ







★今こそ明かそうDNA二重らせん発見の秘密

生命の鍵をにぎるDNAモデルはどのように発見されたのか?

遺伝の基本的物質であるDNAの構造の解明は20世紀の科学界における最大のできごとであった。

この業績によってのちにノーベル賞を受賞したワトソン博士が、DNAの構造解明に成功するまでの過程をリアルに語った感動のドキュメント。


科学者仲間の協力だけでなく確執や嫉妬もすさまじい。

彼らが、二重らせん構造をとらえるに至る過程でのポーリングとの先陣争いのつばぜり合いも熾烈である。

発見後まもなく書かれたということで、いわゆる回顧録とは異なって、当時の新鮮な熱気が伝わってくる。


アメリカからやってきた生意気なヒッピー「ワトソン」と偏屈な「クリック」が、いかに楽しそうに、また悩みながら研究をしていたかが生き生きと描かれている。

科学という普遍性や客観性を求められる仕事と、それに携わる人たちの個性や主観のぶつかりあいの対比が面白い。


また、DNAのらせん構造決定の大きな証拠になったX線解析の写真を持っていたのは ロザリンド・フランクリンという女性。

この女性から、どうやって写真を見せてもらうのか?

その入手方法は、果たしてフェアと言えるのか、どうか。

彼女が待つ悲劇とは?



本文中でクソミソに描かれているX線結晶解析の大御所「ブラック卿」に「紹介文」を書いてもらっているのが、おかしい。


二重らせん




二重らせん






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2007年06月16日

★ガリレオの指―現代科学を動かす10大理論

ガリレオの指さす方向へ進んだ科学が到達した高み。

そこから見渡される10の主要な科学理論をセレクトし解説する、『エントロピーと秩序』の名匠アトキンス渾身の1冊。


進化論をはじめ、エントロピー、相対論、量子論、シンメトリーを経て算術にいたる、現代科学の10の主要理論を、ポピュラー・サイエンスの名手アトキンスがセレクトし、そのエッセンスを抽出する。


科学に興味を持つ大学生、高校生に是非読んでもらいたい。

若者の人生を変えるポテンシャルを持ったすばらしいポピュラーサイエンス。アトキンスの数々の著作の中でも、際だった傑作。


科学的に世界を眺めるためのヒントが全巻にわたって横溢している。

全体の構成、構想が凄い。

進化、DNA、エネルギー、エントロピー、原子、対称性、量子、宇宙論、時空、算術。

さまざまな話題を往還しつつ、大局的には、身近なものから人間の知覚スケールとは乖離したものへ、具体的なものから抽象的なものへと読者を導いていく、この全体構成の企みの大胆さ。

それを実現してしまう膨大な知識。


人間は、抽象的な概念操作を無理なくこなせる不思議な動物だが、最終章「算術」に至って、数を数えられる、ということの不思議さが実感をもって迫ってきて、身震いする。

この世界、そしてこの世界の一員であるぼく自身の存在の不思議さ、おもしろさを存分に味わわせてくれる。


ニーチェは「怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。」と言ったが、【無限】は【怪物】なのかもしれない。

この算術の章はそんな気分にさせられる。(発狂した数学者がいる、というのも分かる気がする。)


ガリレオの指―現代科学を動かす10大理論




ガリレオの指―現代科学を動かす10大理論







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★人類が知っていることすべての短い歴史

宇宙のはじまり、DNA、プレートテクトニクス、10の-43秒という時間の長さの秘密。

テストのために丸暗記しただけの用語や数字の奥には、驚くべき物語が隠されていた。

科学と無縁だったベストセラー作家が一大奮起し、三年かけて多数の専門家に取材、世界の成り立ちの解明に挑む。


科学を退屈から救い出した大傑作で、科学は退屈だと信じている人に贈る楽しむ(今のところ史上最高の)科学史だ。

特に文系の人にお奨めだけど、もちろん、理系の人も退屈しないこと、請け合います。


人類が知っていることすべての短い歴史




人類が知っていることすべての短い歴史








タグ:科学入門書
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2007年06月05日

★統計解析のはなし―データに語らせるテクニック

今までに、僕が読んだ「統計解析」の解説本の中で最もやさしくて、分かりやすかったのがこの本です。

全くの初学者にも役立つと思う。

また、もう一度やり直そうと思っている人にも良い本。

実社会における何かを対象とする学問には、いまや統計学は欠かせない。

エクセルによって統計処理そのものに時間が掛からなくなったぶん、誤った手法を使って、かかなくても良い恥をかく可能性も増えた。

「何故その手法を使うのか」を理解しているかいないかが重要になる。

それはもちろん、治験や臨床試験を担当するモニターにとっても同様に言えることだ。

いつも気になっていたけれど、なんとなく敷居が高くて、ついつい勉強を先延ばしにしていた人には絶対にお奨めです。

きっと、買ってきて1ページ目を読めば、飽きずに読めて、1週間後には統計解析の基本的な考え方と、算出方法と、結果の意義がおぼろげならも、理解できていることでしょう。


統計解析のはなし改訂版




統計解析のはなし―データに語らせるテクニック







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2007年04月06日

数学と論理をめぐる不思議な冒険

ユークリッドからカントール、ゲーデルまで、数理論理学に関わった数学者を中心とした話題を提供する読み物。

幾何学、解析学、代数学、確率、などの幅広い分野に題材を取り、それらと数理論理学との関わりを通して、数学のさまざまな分野の魅力を思う存分、紹介してくれる。

各章で、著者の体験(数学的な冒険や放浪の旅)を通して、数理論理学がどう適用されるかを、高校レベルの知識でわかるように易しく説明している。


数学的思考法を開陳する「奇妙な味」の数学入門書だ。

集合、無限、確率を手なずける数学的思考法の世界。

真理を追究してきた数学者を通して見た数学的論理。



書名の「冒険」には二つの意味が込められていると思う。

話題が散りばめられている冒険談と、数学の知的冒険という意味である。

数学はとかく格式張った定理と証明の形式で語られることが多いが、本書は日常生活や旅行の間でふと考えた数学的思考をベースにしており、「こう考えればうまくいく」ヒントがやさしく語られている。


数学的思考は論理的思考にも通じ、ロジカルシンキングの教条的な本には付いていけない人も、この本なら理解できるだろう。

この本の内容自体、知的冒険ではあるが、そういう世界を探検する意欲をかき立てる本でもある。



数学と論理をめぐる不思議な冒険





数学と論理をめぐる不思議な冒険







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世界でもっとも美しい10の科学実験

実験で知る科学史。

科学史(特に物理学)に残る著名な実験のうち、物理学誌の読者投票で選ばれたもっとも美しい実験のベスト10を式なしで説明し、美しさのポイントを絵画の鑑賞のようにやさしく解説している。


科学法則はいかにして実験されたのか。

科学者たちは実験のことを時に「美しい」と形容する。

ぼく自身も科学者の端くれだが、確かにそうだ。

美しい実験、美しい結果といった言葉づかいに違和感はない。


著者は、哲学者・科学史家という自分の立ち位置から、科学者たちとの対話を通して、その「美しさ」の意味をくみ取り、10の「美しい科学実験」を通して、「実験にとって美しさの意味とは何か」「実験に美しさがあるのなら、それは美にとって何の意味があるのか」という2つの問いに答えようとする。

もともとは雑誌「Physics World」での連載であり、取り上げられた10の実験はアンケートに基づいて選ばれている。


扱っているテーマは、エラトステネスの地球の外周の長さを求める実験、ガリレオがピサの斜塔で落下の法則を確認した実験、ガリレオが慣性の法則を確認した実験、ニュートンがプリズムで確認した光の分散の実験・・・・・・・など等。



おそらく実験とは、科学者にとって自分自身との対話であり、自分自身の哲学が具現する瞬間でもある。

だから、実験を経た後の科学者の言葉は、その深さと重さを増す。

訳者もあとがきに書いているが、ニュートンの「光は屈折するときにその色を変えない」という言明に、この書物の中で出逢うとき、理性ではなく感性を揺さぶられ、涙すらあふれてくる。


科学が、芸術同様に人間の感性に訴えかける営みであることを著すことに、著者は成功している。

10の実験について語った各章を結ぶ間章もとても興味深い。

取り上げている科学実験は、ほとんどが日本では高校までに学んだものだが、教科書で法則を実証するためのものとして記述されている実験像とは異なる、生の科学者の肉声が聞こえてくるようだ。



訳者あとがきで、青木薫さんが、原子の二重スリット実験の写真に涙が出たと書いているが、まさにそのとおりだ。



世界でもっとも美しい10の科学実験




世界でもっとも美しい10の科学実験






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2007年02月10日

人類進化の700万年―書き換えられる「ヒトの起源」

四万〜三万年前のヨーロッパ。

ネアンデルタール人と現生人類のクロマニョン人が共存していたらしい(!!ゲ!知らなかった。。。)。

両者の交流を示唆する痕跡が、フランスなどに残されていた。

知能に勝るクロマニョン人が作った石器と同じくらい工夫を凝らした石器(石刃)が、ネアンデルタール人の三万数千年前の化石とともに見つかっている。


最新の研究で明らかになってきた私たちのルーツの新常識。

今世紀に入ってから相次ぐ新発見で激変する人類史の世界。

最古の人類からネアンデルタール人、現生人類の謎まで、驚きと興奮の一冊だ。


新聞の科学記者が書いただけあって、実に読みやすい!


人類進化の700万年




人類進化の700万年―書き換えられる「ヒトの起源」





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2007年01月14日

『眼の誕生』が生命の歴史を変えた

最近は鬼のように「ビジネス書」や「自己啓発書」、「ビジネススキル」などの本を読んでいた。
まぁ、仕事から仕方がないのだけれどね。

でも、僕はこれでも薬剤師の端くれなので、科学書なども必ず読むようにしている。

そこで、今回は最近読んだ本の中で面白かった科学書『眼の誕生』の紹介です。


生物の進化を化石などで研究していると「カンブリア紀の大爆発」(爆発と言っても火山ではない)という謎があるらしい。

それは、カンブリア紀にいろんな動物、昆虫類、爬虫類、魚類などなどが爆発的に増えたことを指す。
多種多様の生命が「一夜にして」地球を覆いつくしたようなものだそうだ。


では、何故、そのような「カンブリア紀の大爆発」が起こったのか?
それが、古代生命史を研究している人たちの中で、謎になっている。

本書『眼の誕生』は、まさにその謎解きにチャレンジした本である。

本のタイトルにもなっているが『眼』の誕生が、劇的に生物の進化、突然変異を促した重要なファクターになると著者は主張している。


この本を読むとそんな謎解きにも興味を持つが、それ以上に、化石から情報をどのようにして読むのか、という考え方も面白かった。


ときどき、自分の分野とは全く違った分野の本を読むと面白いよ。



眼の誕生




眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く





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2007年01月10日

新薬開発におけるデータ捏造を撲滅しよう!『背信の科学者たち』とは誰のことか?

僕たちの製薬業界においても、新薬開発でデータの捏造が皆無ということは残念ながら無い。

治験のデータ捏造で一番こわいのが架空の患者を医師が作ってしまうことだ。

この手の捏造をやられると、こちらもなかなか見抜けない。


データの捏造までいかなくても、都合のいいデータの解釈をするというのも、ある。

また、贈収賄事件にまで発展してしまった例もある。


何故、このようなことが起こるのか?

新薬開発においては、「儲けるため」とか「成果を早くだしたいため」など、損得勘定が裏にある。


では、純粋に基礎研究の場合はどうだろう?


「科学者」は政治家でも無いのに(あれ?科学者でも政治家はいるか)なぜ不正行為を繰り返すのか?

本書『背信の科学者たち』では、科学者とその科学者の集団である科学界(科学コミュニティ)におけるデータ捏造が何故起こるのかを実際の例をもとに解析している。


誠実で「真理の探究者」と尊敬されている科学者による不正行為が後を絶たない。

なぜ、彼らは自らの名誉と職を失いかねないリスクを冒してまでも不正行為に手を染めるのだろう?

よっぽど、甘美な罠がしくまれているのだろう。

ガリレオ、ニュートンなど大科学者から詐欺師まがいの研究者まで豊富な事例を通じて、科学の本質(と人間の本質)に迫る作品だ。


最近も、某有名大学の教授と助手が「信憑性に欠ける」論文を出したかどで、懲戒免職なったよな。

新薬開発におけるデータの捏造を無くするにはどうしたらよいのか。

この本『背信の科学者たち』に少しはヒントが隠されている。


背信の科学者たち




背信の科学者たち




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2006年12月30日

『背信の科学者たち』とは誰のことか?

「科学者」は政治家でも無いのに(あれ?科学者でも政治家はいるか)なぜ不正行為を繰り返すのか?


誠実で「真理の探究者」と尊敬されている科学者による不正行為が後を絶たない。

なぜ、彼らは自らの名誉と職を失いかねないリスクを冒してまでも不正行為に手を染めるのだろう?

よっぽど、甘美な罠がしくまれているのだろう。

ガリレオ、ニュートンなど大科学者から詐欺師まがいの研究者まで豊富な事例を通じて、科学の本質(と人間の本質)に迫る作品だ。


最近も、某有名大学の教授と助手が「信憑性に欠ける」論文を出したかどで、懲戒免職なったよな。


この本『背信の科学者たち』に少しはヒントが隠されている。


背信の科学者たち




背信の科学者たち



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2006年12月28日

『バイオポリティクス』

人の命はいつはじまるのか……この問いがアメリカで大統領選挙の争点となり、ヨーロッパで法制化が急がれる原因となっているのはなぜか。

臓器移植や人体商品の売買が南北問題を激化させ、韓国で起きた科学史上稀に見るスキャンダルも、そうした動きの一例として位置づけられる。


今や生命倫理は政治問題となったのだ。

本書『バイオポリティクス』は生命を巡る急速な技術革新と人類の共通感情とのあいだにあるギャップを埋めるために必要な視座を提示する。




バイオポリティクス




バイオポリティクス―人体を管理するとはどういうことか






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論文捏造

科学の殿堂・ベル研究所の、若きカリスマ、ヘンドリック・シェーン。
彼は超電導の分野でノーベル賞に最も近いといわれた。
しかし2002年、論文捏造が発覚。

『サイエンス』『ネイチャー』等の科学誌をはじめ、なぜ彼の不正に気がつかなかったのか? 

欧米での現地取材、当事者のスクープ証言等によって、現代の科学界の構造に迫る。

なお、本書は内外のテレビ番組コンクールでトリプル受賞を果たしたNHK番組を下に書き下ろされたものである。

科学は信じられるが人間は信じられない。



論文捏造




論文捏造





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2006年11月29日

人類のヨーイ・ドン!

銃・病原菌・鉄 ―1万3000年にわたる人類史の謎

銃と軍馬――

16世紀にピサロ率いる168人のスペイン部隊が4万人に守られるインカ皇帝を戦闘の末に捕虜にできたのは、これらのためであった事実は知られている。

なぜ、アメリカ先住民は銃という武器を発明できなかったのか?
彼らが劣っていたからか?

ならば、2つの人種の故郷が反対であったなら、アメリカ大陸からユーラシア大陸への侵攻というかたちになったのだろうか?


否、と著者は言う。

そして、その理由を98年度ピューリッツァー賞に輝いた本書で、最後の氷河期が終わった1万3000年前からの人類史をひもときながら説明する。

はるか昔、同じような条件でスタートしたはずの人間が、今では一部の人種が圧倒的優位を誇っているのはなぜか。

著者の答えは、地形や動植物相を含めた「環境」だ。


たとえば、密林で狩猟・採集生活をしている人々は、そこで生きるための豊かな知恵をもっている。

だが、これは外の世界では通用しない。

他文明を征服できるような技術が発達する条件は定住生活にあるのだ。

植物栽培や家畜の飼育で人口は増加し、余剰生産物が生まれる。

その結果、役人や軍人、技術者といった専門職が発生し、情報を伝達するための文字も発達していく。

つまり、ユーラシア大陸は栽培可能な植物、家畜化できる動物にもともと恵まれ、さらに、地形的にも、他文明の技術を取り入れて利用できる交易路も確保されていたというわけだ。


また、家畜と接することで動物がもたらす伝染病に対する免疫力も発達していた。

南北アメリカ、オーストラリア、アフリカと決定的に違っていたのは、まさにこれらの要因だった。

本書のタイトルは、ヨーロッパ人が他民族と接触したときに「武器」になったものを表している。

著者は進化生物学者でカリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部教授。

ニューギニアを中心とする長年のフィールドワークでも知られている。

地球上で人間の進む道がかくも異なったのはなぜか、という壮大な謎を、生物学、言語学などの豊富な知識を駆使して説き明かす本書には、ただただ圧倒される。


なぜ人間は五つの大陸で異なる発展をとげたのか?

人類史の壮大なミステリーに挑んだ話題の書!

ピュリッツァー賞、コスモス国際賞受賞。




文明が最も発展したユーラシア大陸とその他の3大陸における、人間の食料となる植物、家畜となる大型動物の分布状況の差と、東西に広がるユーラシア大陸と南北に広がるアフリカ・アメリカ大陸の地相が、文明の発展にいかに決定的な影響を与えたのかを、豊富な事例を用いて判りやすく説明してくれる。

約400頁の本書には人類の歴史に関して、中学・高校の教科書では習った記憶ことがない情報がこれでもかと詰め込まれている。

例えばタイトルのGERMS(病原菌)とは何を意味するのかと疑問であったが、文明の発展と病原菌が密接に関係していると知って驚いた。

本書に関しては読後に知識欲が満たされた充実感があり、大ヒットな一冊であった。


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銃・病原菌・鉄(上巻)




銃・病原菌・鉄(下巻)





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銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎




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銃・病原菌・鉄 上

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銃・病原菌・鉄 下

銃・病原菌・鉄 下





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「光スイッチ説」とは?

眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く


進化論の祖ダーウィンが終生悩んだ謎が二つある。

一つは、なぜカンブリア紀以前の地層から化石が見つからないのか?

もう一つは、眼という「完璧にして複雑な器官」が進化によって説明できるのか?


本書によって、この二つの問いがふいにつながり、眼の誕生がもたらした壮大な進化ドラマが見えてきた。


5億4300万年前、カンブリア紀の始まりと同時に、生物は突如、爆発的に進化した。

「カンブリア紀の爆発」として知られるこの急激な進化は、なぜ起こったのか?


その謎に挑んだ若き研究者は、もともと貝虫類というミジンコなどの仲間を研究していた。

ある日、貝虫がきらりと光る。

その光に魅せられ、生物の体色研究にのめりこんだ彼は、バージェス動物の体色を現代に甦らせ、ついにカンブリア紀の爆発の謎にたどりつく。


カギを握るのは「光」。

光は生物進化にいかなる影響をもたらしたのか?

地球最初の眼が見た光景とは?

そして生物学、地質学、光学、化学などの最新の成果から見出した「光スイッチ説」とは?

画期的アプローチで生命史の大問題に挑む。

まさに目からウロコの興奮と驚き、生命進化の奥深さを実感する書だ。


生物はなぜ、突然、爆発的に進化したのか?

そのカギをにぎる「光スイッチ」とは―。

生命史最大の謎に迫る、驚きの新仮説。




そもそものはじまりはカンブリア紀。

聖書にある通り「先ず光あれ」。

光スイッチ→視覚→脳の発達、という脈絡でこの時期動物が急速に進化したというのがメインプロット。

そして「ものを見ると言うことはどういうことか」について古生物、深海、哺乳類と鳥類・・・とさまざまな角度から語られる。

我々の感覚インプットで最も重要な視覚をテーマにした一級のサイエンス・レクチャー。


これはドキュメンタリー小説だ。

聡明で好奇心旺盛でかなりお茶目な青年科学者が、自分の専門領域でのひょんな発見をスタートとして、最終的には生命史最大の謎、カンブリア爆発の原因を解明する物語である。

著者はポピュラーサイエンスの使命をはっきりと自覚して、徹頭徹尾平易な文章で通している。

また、著者の人格に由来するのだろうが、素直な感動を率直に書き進めて行く手法は、臨場感に溢れ読者の共感を呼ぶ。

つまり読んでいて滅法面白い。


以前コンラート・ローレンツの説をリチャード・ドーキンスがばっさり切り捨ててるのを読んで、ポピュラーサイエンスレベルのミーハー読者の私はローレンツを無自覚に盲信していたんだな〜、と気付いて笑ってしまったのだが、本書の『光スイッチ説』にもあっさり説得されて盲信しそうだ。

それにしても、“宇宙の晴れ上がり”ならぬ“地球の晴れ上がり”の瞬間があったかと想像するだに感動的だし、「環境中にはさまざまな波長の電磁波が飛び交っているが、色はない。色は脳のなかにしか存在しない。」の一文は、科学的に厳然とした真実であると同時に詩的に美しい。


2006年も残りわずか。今のところ本書が今年のベストです。


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眼の誕生





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